プログラマの友達B君の転職体験談
かねて興味のあった、WEB関連のプログラマーとしての転職を真剣に考え始めたのは、30歳を目前に控えた頃でした。それまでは介護の仕事をしていました。
WEBに関しては、介護職として勤務していた会社のHP制作を、介護の仕事の傍ら請け負い、わずかですが報酬をもらったことが、唯一といえるキャリアでした。
しかし、金額はたいしたことがないものの、この体験はWEBプログラマーを専門職にしてみたいという、新しい野心を植え付けました。
当然のことながら、それだけの体験でWEBプログラマーとして転職できるわけもありませんので、転職のためのスキルアップは必要だと認識していました。
それで私が取ったのは、介護職の仕事はそのまま続けながら、それまでの正規職員から非正規に切り替えてもらうことでした。
そうすることで空いた時間を活用して、プログラミングスクールに通学することにしました。
私が入校したプログラミングスクールの通学期間は半年でした。
ここでみっちりと基本からWEBプログラミングの勉強をして、即戦力として転職をする計画を立てました。
幸いその学校では、プログラミングの授業と並行して、キャリアコンサルタントの指導を受けることが出来ました。
その際コンサルタントに言われたことは、WEB業界に転職する際求められるものは、資格ではなく実績なので、プログラマー養成の学校を修了しても、それだけは実績とはみなされない、だから実績に代わるものを学校にいる間に作るようにしなければ、転職はおぼつきませんよと言うことでした。
そのことを授業中プログラミングの講師に相談すると、講師からはにべもなくポートフォリオを制作することを指示されました。
他の業界からWEB業界に転職を考えているのであれば、実積に代わるものはポートフォリオしかないと言われました。
少なくとも授業が終了する一月前にはポートフォリオを最低でも二つは作成しておき、それを持って就職活動をして、面接で相手の反応を見てさらにポートフォリオをブラッシュアップして、決まるまで就職活動を続けるしかないとアドバイスされました。
ポートフォリオに比べ、履歴書は特に変わった物にする必要はなく、ただ必ず書かなくてはならないのは作品URLだとだけ言われました。
要するに、職業としてWEBプログラマーの実績がない人間にとっては、ポートフォリオだけが唯一の通行手形になるということです。
結果として私は学校に来ていた求人票の中から35社ほどをピックアップして、そのうち20社にポートフォリオを付けた履歴書を送付し、実際に面接を受けたのは12社でした。
そのうち5社から内定をもらい、最もポートフォリオを高く評価してくれた会社に転職しました。
転職では即戦力を求められることが多いわけですが、実務経験はなくても、学校なり独学で身につけた技術でも、それをうまくポートフォリオでプレゼンすれば、何とか通るものです。
とにかく実力を付けることです。